内容説明
本書は、インドネシア・アチェ特別州の最近の情勢について、その全体像を把握することを目的としている。アチェでは分離独立闘争が起きており、その結果、この地域では二〇年以上にわたって国家による組織的な暴力が行使されてきた。民間人の人権を弾圧してきた、現在もつづいている衝突の因果関係が何なのか、考察をする。
目次
軍事作戦地域(DOM)時代
DOM解除と新たな軍事作戦
中央政府のアチェ問題への対応
結びと提言
その後のアチェ
著者等紹介
南風島渉[ハエジマワタル]
報道写真記者。通信社写真部を経てフリー。アジアの紛争地や先住民問題、人権問題などをテーマに取材。著書に『いつかロロサエの森で―東ティモール・ゼロからの出発』(コモンズ、2000年)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。