内容説明
本書は食に焦点をあて、それぞれに第一線で活躍中の著者たちが丹念に調査・取材し、安いとはどういうことか?なぜ、そこまで安くできるのか?背後で何が起きているのか?これから私たちの食と暮らしはどこへいくのかといったことを考えたものである。
目次
第1章 六五円ハンバーガーの裏
第2章 牛丼戦争の実態
第3章 激増する輸入野菜は安全か
第4章 ウナギもワカメも中国産
第5章 安さの陰にひそむ矛盾―自由貿易が食と農を破壊する
第6章 食べものには、まっとうな値段がある
著者等紹介
山下惣一[ヤマシタソウイチ]
1936年、佐賀県生まれ。中学卒業後、農業に従事。現在は米、ミカン、ブドウ、野菜などを作る。そのかたわら創作活動を続け、79年に「減反神社」が直木賞候補になる。東南アジア、南米など世界30カ国以上の農村を歩いてきた
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kubottar
12
海外産の安い野菜を買うよりも高いけど国産を買うこと。それが巡り巡って自分に返ってくると思う。2014/06/15
白義
6
中国からの輸入食品やウナギの話など、今にも通じる話が多くて、食から見る反グローバリズム入門としては面白い。この手の本の常だけど買ってはいけない式の安い煽りが結構あるのはいただけないが、問題の所在が見えてくる。牛丼の章は期待外れだけどハンバーガーの章は悪くなかった。これほど安いデフレ飯に皆が殺到する状況は間違いなくよくないのはそうだろうけど、気になるのはこの手の本にはだいたい経済学的分析が欠けていること。デフレ食と資源、不景気の関係とかまさにリフレ派の経済学者が手をつけていそうなものなのにねえ2012/08/09
mameshiba
2
マック 牛丼 うなぎ 輸入野菜 何故安いのか。 消費者としての正しい知識や、意識は大切。安いものを買うことは国内産業の空洞化につながる。つまり自分を否定することにつながる。こういうことも考えなくてはいけない!便利なもの、安いものには代償がある。 納得。食べ物に限らず気をつけたい。2010/04/05
May
1
01年発行の食に関する警告書。外食、中食はもちろん、外国産品を家で調理するのも嫌になるし、食について考えさせる内容。保存料等の使用により多くの人に食料が行き渡っていることも事実であり、使用しなければすべてOKってわけじゃないが、自己防衛は必要か。金がなければ防衛を考えることすらできない社会だが。ドライブスルーに並んでいる車の多さにはいつも唖然としているが、風味調味料が母の味ってCMがあるくらいだからなぁ。19年現在の食はどうになっているか、確かめてみる必要がある。家庭菜園に熱心な母に感謝しつつ読了2020/01/13
ケリー@根が違う
1
安いものにはちゃんと理由があるんですね。一時的に安いものを食べて、『お得』と思うかも知れません。しかし、それには代償があるんですね。ガンが発生したり、他の病気になったりと。イタリアで牛肉を使ったベビーフードを食べ続けていた男児の乳房が異常に肥大する事件。恐ろしい。より安くのマクドナルド・・・もう絶対に食べたくないです。2010/04/15
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