愛国者の憂鬱

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  • サイズ B6判/ページ数 322p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784906605958
  • NDC分類 304
  • Cコード C0036

出版社内容情報

脱原発から、「日の丸・君が代」、ヘイトスピーチ、天皇制、三島由紀夫、高橋和巳、小田実などなど文豪をはじめ、音楽の起源まで語り尽くす。

内容説明

教授、右翼と何の密談ですか?脱原発、天皇制、音楽の起源―。世間がアベノミクスに浮かれ、レイシズムの言葉が飛び交う中、危機感に駆られた2人が緊急会合!10時間にわたり思いを語り尽くした。

目次

第1章 脱原発「日の丸・君が代」、そして憲法(「鈴木さんと僕は似てる」;脱原発に対する関心の広げ方 ほか)
第2章 坂本龍一と鈴木邦男の源流(「40代で考えが変わった」;YMOが誕生したとき ほか)
第3章 音楽とは何か(ヨーロッパ音楽とキリスト教;言葉が先か、音楽が先か ほか)
第4章 個のない日本の行く着く先は(鶴橋の女子中学生の発言;過激な意見が横行する日本 ほか)
第5章 「地球意識」に向けて(報道では語られなかった被災地;封建主義のよかった点 ほか)

著者等紹介

坂本龍一[サカモトリュウイチ]
1952年、東京都生まれ。音楽家。東京藝術大学大学院在学中よりスタジオミュージシャン、アレンジャーとして活動する。1978年、ファーストアルバム『千のナイフ』を発表。同年YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)を結成

鈴木邦男[スズキクニオ]
1943年、福島県生まれ。一水会顧問。学生時代から右翼・民族派運動に関わる。新聞社勤務を経て、1972年に「一水会」を結成する。1999年までは代表、現在は顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

38
鈴木氏:日本の軍歌は世界で一番多い。500、1000とか。君が代を変えて君が代行進曲を作っているという(31頁)。勇ましい曲調でないためか。坂本氏:40代半ばに差しかかる頃から考えが変わりはじめた。老化を意識したことから(62頁)。若者に対等に接した末松太平や福田恒存(124頁~)。坂本氏:安倍政権は、明治時代の立憲君主制に戻したいかのような方向。天皇元首で軍隊の上で命令する形を取りたがっているように見える(248頁)。2015/10/25

紫羊

22
坂本龍一さんはYMOで一世風靡した頃、美形だし頭も良さそうというのでミーハー的に好きになりましたが、原発反対などの社会活動をされていることは最近まで知りませんでした。鈴木邦男さんは、マスコミに登場し始めた頃から何となく気になる存在でした。私の中では全く接点のないお二人だったので、どんなことを対談されているのか興味津々で読み始めましたが、三島由紀夫やよど号事件など、初めて知ることが多くて、あっという間に読了しました。2015/05/29

速読おやじ

13
息子の中学受験会場の控え室で貪るように読みました。右翼の鈴木氏と最近では左翼っぽいスタンスを取る世界のサカモト氏との対談集。初対面が国会前の反原発集会というから、これまた驚き。右翼だの左翼だのそういうイデオロギーなんかより、もっと大変な事が起きているのだから、日本を守らなくてはという事なのか。最近の日本の右傾化には鈴木氏も心配しているようだ。確かに最近はその手の論調が好意を持って受け入れられる。中国、韓国に肩入れしようもんなら大バッシングだ。あまり一方向に行くのは僕も好きではないので、バランスが大切かな。2014/02/02

KJ

10
坂本龍一のお父さんが三島由紀夫を育てた凄い編集者だったのは知らなかった。右と左、それぞれの立場から異なった意見が出て激論が交わされるのかな?と思ってましたがそんなことはなく、完全に鈴木邦男氏が受け身になって話をきいています。ミュージシャンって左寄りな人が多く、安易に愛と平和を歌っているだけのように感じてましたが、さすが世界の坂本龍一ですね。真の愛国者とは何か、とても考えさせられました。また思想だけではなく知識としてこんなに勉強になるとは思いませんでした。2015/10/21

ルアット

9
父親が編集者だったことがかなり影響しているのだろうが教授の歴史に対する造詣の深さや、会話の端々から見える読んできた書物の量と知識の多さにちょっと驚いた。鈴木邦夫という人物については知らなかったが、三島由紀夫や連合赤軍などにリアルに接していた人たちの対談だったので、なかなか面白かった。2015/05/16

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