出版社内容情報
史上最大の企業犯罪「福島原発事故」。福島原発告訴団は東京電力の幹部や国の関係者らの刑事責任を告発した。本書は、告訴・告発状に添えられて福島地検に提出された陳述書の中から50通を抜粋した正真正銘の「告発の書」である。
目次
第1章 福島原発告訴団の思い(責任の重さを感じつつ;失われた田舎暮らし;被曝は、れっきとした傷害事件 ほか)
第2章 陳述書(「ふくしまのいえにおいてあったたいせつなものがいっぱいあります」(7歳)
「東京電力の社長や会長は立派な加害者じゃないですか」(11歳)
「妹や両親も山下氏の言葉を信じ、無用な被曝をしました」(29歳) ほか)
第3章 解説(裁かれる東京電力と原子力ムラ―「福島原発告訴団」結成から、これまでの活動)
「福島原発告訴団」告訴声明・歩み
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かち
5
原発事故から1年後のものです。事故から3年を過ぎ、あの安全キャンペーンは、経済優先というだけでなく、当時のあらゆるデータを市民に残させないための計画的なものだと分ります。私も随分ガードが緩くなりました。何もできないと諦めがちになりますが、「覚えておく事」が最後の砦と思いこの本を手に取りました。2014/05/29
ゆるこ
2
あとがきに、「諦め黙っていたら、この事故は福島の中に封じ込められ、被害者の救済は行われないでしょう。辛いけれど、被害者自らが声を上げ、立ち上がって行かなければ、泣き寝入りを強いられ続けます」と書いてあった。 この事故が「福島の中に封じ込められ」ようとしているという言葉はリアルだと思う。 読みながら、ハッピーさんが「どうして現場検証をしないの?もう出来るはずなのに。証拠がどんどんなくなっちゃう」と何度もつぶやいていたことを思い出した。どうしてだったんろう。誰かちゃんと答えてるのかな。2014/02/28
てくてく
0
「被曝はれっきとした傷害事件」という言葉にハッとさせられます。2014/02/15