出版社内容情報
徳間書店創業者で、宮崎アニメを世に送り出し、芸能、音楽、出版、新聞……それぞれのエンターテインメントを一流に育て上げた徳間康快の絶対値の大きさを人物評伝の名手佐高信が描く。
内容説明
ヤクザと坊主で儲け、宮崎アニメを生み出す濁々併せ呑む夢の大プロデューサー。
目次
第1章 読売新聞への愛憎(「オレはだまされた」;後輩・渡邉恒雄と氏家齊一郎 ほか)
第2章 先輩にかわいがられる(松本重治という先達;真善美社専務取締役 ほか)
第3章 頼まれ人生(ストリート・ジャーナリズム;徳間好みの梶山季之 ほか)
第4章 濁々併せ呑む(梟雄、小宮山英蔵の恩;反骨の傑物、松前重義との縁 ほか)
第5章 見果てぬ夢(ダイアナ妃に出演交渉;映画化しようとした『沈まぬ太陽』 ほか)
著者等紹介
佐高信[サタカマコト]
1945年、山形県酒田市生まれ。高校教師、経済誌の編集長を経て評論家となる。『週刊金曜日』編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
17
2011年~の雑誌記事より。 書名の意味は、「水を飲む時にはその井戸を掘った人を思え」(008頁)という、 感謝の念でいただくということ。 本書もありがたい、と思って読むべきか。 古典を読んだ後、現代の軽薄な世の中を批判する文章に触れると、 この文章が悪いのではなくて、その社会に問題があると思えてくる。 「男が人生を乗り切っていくには歯が大切だ」(212頁)。 そうだな。生島ヒロシさんも腸の健康、呼吸法ともども、指摘しているので。 2014/03/26
もくたつ(目標達成)
6
宮崎駿作品を手がけた徳間康快の人生を第三者の思い出から綴ったもの。昭和の時代を感じるやりとりが多く、現代に比べた当時の無秩序性を感じた。2017/07/02
Shuhei Amaya
3
父が生前お世話になったという、徳間書店の徳間社長の話。強烈な人だったんだな。父と被るところが少しある。もちろん、スケールは全然違うしこんな粋人じゃないが…。2013/04/03
takao
1
☆ほー。なかなかすごい人だったようだ。2018/09/22
シルバー井荻
1
当時まだ無名だった宮﨑駿の大スポンサーとして知られ、弔辞で「あなたがいなかったら今の私はなかった」とさえ言われた徳間康快2016/03/28