内容説明
憲法制定から六〇年にあたる二〇〇六年五月三日、井上ひさしさん、永六輔さん、小沢昭一さんの三人が、東京・紀伊國屋ホールに集合した。そこでいったい何が語られたか―。
目次
当時の日本の大人たちには、それぞれ責任があると思います(井上ひさし)
第九九条を守れば、憲法全体が守られるんです(永六輔)
ほかのことはどうなったっていいような気がするんですが、戦争だけは懲りてます(小沢昭一)
鼎談 昭和天皇は人間宣言したんだから、早く人間にしてやるのが私たちの任務
この三人が集まれば、何かが起きる(矢崎泰久)
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
moonanddai
6
井上ひさし、永六輔、小沢昭一、矢崎泰久、今では皆さんお亡くなりなってしまいましたが、前の戦争をなんだかの形で体験してきた前の世代の人たちの、「肌感覚」みたいなものに触れることができたと思います。今、上の世代の方々は亡くなられてきましたが、一つ(か二つ)下の我々がこんどはもっと考えていかなければならないのですね。まだ上の人の話が聞けましたから…。小沢昭一の話。前半軍歌、軍国歌謡を歌い続けて(死ねとか散れとか)、突然「銀座八町明るい朝よ」と歌いだすんですよね…。なんとなくグッと来ました。2018/01/16
FK
0
2006年 5月 3日に行われた手練れの面々による独話と鼎談。司会は矢崎泰久。\3000の入場料でも高くはなかったのではないか。文章化されたのでも面白いのだから、CD化されるといいと思った。 2006/08/28
-
- 和書
- 三つの幻想短篇集