内容説明
本を読むことや文章を書くことが、子どもの成長とどのような関わりを持つかを考察した書。
目次
第1章 「北極王」の真実(筒井康隆「北極王」を読む;柳田国男は子どものウソを「最初の知恵の冒険」と呼んだ;チエちゃんの作文と比較する)
第2章 『少年倶楽部』と『りぼん』のふろく(佐藤忠男「少年の理想主義について」を読む;大塚英志『たそがれ時に見つけたもの』を読む;成長の途上で熱中するものがあること)
第3章 「良い子からの七通の手紙」をめぐって(ことばでつくるアルバム;ひそかに進行する内面のドラマ;良い子からの七通の手紙)
エピローグ 思春期とことば
著者等紹介
藤本英二[フジモトエイジ]
1952年生まれ。1975年より兵庫県の県立高校に勤務
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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うー。
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通勤途中、電車で読んでて泣きそうになった。 三部からなる作品集。 二つ目の、幼いころ概念を持った作品に熱中した子どもの方が自分の意見を持ち、難解な文章も読む読者に育っているという主張もおもしろかったのですが、3つ目の自分の生育歴を作文するという授業の記録がヤバかった。 高校生だったころの自分の気持ちや考えの詳細なところはいまやすっかり忘れちゃってます。 今だから思うんだろうけど、私もその頃の自分の気持ちを記録しておきたかったなあ。 こんな先生に私も出会いたかったとしみじみ思っしまった。 2014/07/03