感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぼんくら
13
山中恒の少国民ものの一冊。図書館でCDを借りなかったのだが、歌詞だけ見ていると驚きを通り越して笑ってしまうような・・・。♪天皇陛下の御為に死ねと教えた父母の赤い血潮を受け継いで♪♪その身は玉と砕けてもほまれは残る♪とかリズミカルながら、内容は死を美化するもの。サイパン島玉砕の歌まであるとは驚きです。巻末に当時少国民だった方々の寄稿文が載せられています。2014/03/19
wei xian tiang
0
戦時下の歌が煽動的なのは当たり前であって,フランスなんていまだに血腥い「奴らの汚れた血で野を染めよ」とか国歌で歌っている訳なので,著者のひたすらな罵倒には逆にファナティックなものを感じる。思想的な偏りはともかくとして,筆者自身の少年時代の記憶の中からそれぞれの歌に初めて接した時の印象,子どもたちの受け止め方を記録しているのは貴重な証言。 2013/04/02