出版社内容情報
日本で遅れているフランスのマス・メディア法制の研究。本書は、徹底した個人主義に立脚するフランスのマス・メディア法の歴史、制度、実態を本格的に研究したものである。
内容説明
本書は、合衆国およびドイツのマス・メディア法制に比肩しうる内容上の独自性をもちながら、これまでわが国においては研究が立ち遅れていたフランスのマス・メディア法制について、体系的に紹介しようとするものである。「マス・メディアの自由」について、これを個人(自然人)の「意見の自由」の極大化という観点から制限的に理解し、かつ構成しようとするフランスのマス・メディア法制は、わが国の「マス・メディアの自由」の構造に実は大きな曖昧性と没個人性が潜んでいることを明らかにする点に最大の意義を有すると思われる。本書においては、このようなフランス的特質を実証すべく、この国のマス・メディア法制の制度的枠組のみならず、その歴史的展開や運用実態についても紹介し分析する。
目次
第1部 フランスのマス・メディア法の基本構造(出版の自由;新聞法制;放送法制)
第2部 マス・メディアの法的地位(反論権;放送利用権;ジャーナリストの法的地位 ほか)
第3部 マス・メディアの自由の限界(名誉毀損;私生活の保護)
第4部 フランス・マス・メディア法関係資料
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