内容説明
すでに幕が引かれた社会主義運動の経験から、21世紀を生きるわれわれは何を学ぶことができるのか。マルクスが遺した資産をわれわれはどう継承していくべきなのか。独自のヒューマニズムの立場から、マルクスの「疎外論」の意義を一貫して追及し続けてきた著者の最新論文集。
目次
どこから、そしてどこへ―マルクス主義のパラダイム転換
1 マルクスの哲学思想(マルクス主義哲学思想の現在;マルクスの唯物論とは何であったか;『ソフィーの世界』のマルクス;現代哲学思想の基本的諸傾向―古在由重『現代哲学』の批判的検討)
2 マルクスの社会主義思想(マルクスの社会主義社会論;レーニンにおける社会主義と市場;社会主義・官僚主義・マルクス疎外論―西田論文にたいする反批判)
著者等紹介
岩淵慶一[イワブチケイイチ]
1940年生まれ。東京大学文学部哲学科卒業。現在、立正大学文学部哲学科教授
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