内容説明
19世紀の日本の民衆が描き出した健康と生活の文化=養生、この「生」を充実させていく理念の追究は、人間形成のあり方に如何なる変化を与え続けて来たのか!―生の構造変動を読み解く。生産的身体から周遊的身体へ。
目次
第1章 養生とは何か―「養生」および養生論の概念とその起源
第2章 日本における養生論の成立―近世前日本の養生論
第3章 近世日本の養生論
第4章 近世後期養生論の成立
第5章 近世後期養生論の表現形式と内容
第6章 近世後期養生論と人間形成
結章 再考・養生とは何か
著者等紹介
滝沢利行[タキザワトシユキ]
1962年、東京都生まれ。1992年、東京大学大学院教育学研究科博士課程健康教育学専修修了。大阪大学医学部研究生、東京医科歯科大学医学部講師などを経て、1996年4月、茨城大学教育学部助教授、2002年4月、同教授、現在に至る。医学博士、教育学博士。専攻は養生思想史、健康思想史、健康文化論。1994年に明治生命厚生事業団健康文化懸賞論文優秀賞、1999年に日本公衆衛生学会奨励賞受賞
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