読むための理論 - 文学・思想・批評

読むための理論 - 文学・思想・批評

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  • サイズ B6判/ページ数 400p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784906388011
  • Cコード C0090

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

めんま

11
作品=テクストは無限の情報に満ちている。その情報を掘り起こすための道具としての諸概念をテクスト論系の研究者たちがまとめたもの。作品を一義的に作者の意図に還元するのではなく、そこに内在していながらも見つけ出されていない意味や解釈、問いを掴みとることがテクスト論の強みである。ややもすると、主観的な深読みに陥りやすいが、身につけておくと作品解釈の幅が広がる。2021/03/14

聖龍

7
文学批評で使用される用語、術語や批評の方法等のまさしく読むための理論ついて、複数の学者によって解説されている本。従って、項目によって分かりやすいと思える説明もあれば、何を言っているのかよく分からないと思う説明もあった。メタファーとメトニミーについて解説されているところは秀逸。理解がより深まったような気がする。ただ、今まで何度も挑戦しては途中で挫折していたので、今回ようやく最後まで読み通すことができ素直に嬉しい。少し賢くなった気が。。。もちろん内容をより正確に、かつ深く理解するためには、再読、再再読が必須。2025/02/22

しんえい

7
もっと早く読んでいればよかった。長いこと積読してたのを後悔。また改めて通読して、今度は内容をノートにまとめながら読もう。2020/08/27

NICK

6
自分は小説を読むとき、ストーリーだけ追ってハイおしまい、いやー感動したネー、というような態度をとってしまいがちだ。娯楽のためならまだしも何かしら目的意識をもっての読書がそれでは意味がない。それでというわけではないがこの本を読んでみると、文学への読みのアプローチがこんなにも豊富に存在することに驚いた。テクストだとか脱構築、異化といった理論的な用語はまだしも、普段漠然と意識するだけの「内面」であるとか「表現」といったことにも批評的に語る余地があるとは! キーワード辞典めいて使える。文系大学に入るなら必須かも?2012/06/26

ken

5
この手の本にはそこまで興味が無かったが、職場にあったので勉強のために読んでみた。文芸批評におけるタームと具体的方法論を概観できる。「(作品を)読むための理論」というタイトルは、「文芸評論を読むための理論」、あるいは「文芸評論をするための理論」といった方が本書の意を得る気がする。丁寧に張られた外部テキストのリンクをたどれば、テキスト論への入門の道も開けるのだろうが、当面は有名な文学作品がどう俎上に載せられてきたか、一知半解のぼんやりした知識があればとりあえずは良し。機会があれば何かもう一冊くらい読もうと思う2017/02/14

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