内容説明
地球規模の水危機を回避するために、国際社会はどのように手を取り合い、各国はいかに水資源を管理すべきだろうか。水がないために、生命と人間の尊厳が踏みにじられる途上国の人々の現実、水資源をめぐる国家間や国内の争い、大規模取水による深刻な環境破壊など、本書は、広大なテーマを人間開発の視点から分析し、新たな地球規模の協調行動を提言する。
目次
概要 水危機神話を越えて:水資源をめぐる権力闘争と貧困、グローバルな課題
第1章 水と公衆衛生の危機を終わらせる
第2章 人間が使用できる水
第3章 衛生設備の大幅な不足
第4章 水の不足と危険性、脆弱性
第5章 農業用水をめぐる争い
第6章 国境を越える水の管理
人間開発指標
テクニカルノート
著者等紹介
横田洋三[ヨコタヨウゾウ]
中央大学法科大学院教授
秋月弘子[アキズキヒロコ]
亜細亜大学国際関係学部教授
二宮正人[ニノミヤマサト]
北九州市立大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yu01
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およそ水問題に関するトピックが網羅されている。とくに、(最・)最貧国の水供給や公衆衛生に関する統計・定性データは、なかなか議論されないので参考になった。例えば、「貧しい人のほうが、富める人より、水に対し多くのお金を払い、わずかな供給しか得られない」という問題を最貧国の水供給の問題掲げている。そこには、「地球の水が足りない」という地球温暖化的な思考停止文句が入りこむ余地がない。「水危機の神話を越えて」。問題が問題としてなぜ重要なのかを決定する、国連機関のすごみをみた気がする2012/10/13
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