内容説明
たちどまって、聞いてください。まだ生きていたかった、子どもたちの声を。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いくら丼
6
前半では知識や説明は最低限、語るより見せる空気感。客観的で俯瞰して、異質な静けさが横たわるよう。写真も全部モノクロですが……カラーの方が、杜甫っぽい無常観がリアルで真に迫る気がする(杜甫っぽい無常観)。感受性が強い人限定だろうか。締めは翻って、人道に問いかける感情的な空気、は良いんだけど……。殺さない義務として知ろう、より、生かし続けるべく語り伝えよう、の方が、ずっと好きだけどな。時と共に忘れられるのは、第二の死における老衰のようなもの。私は毎日誰かが老衰する度に、大量の人を見殺しにしているとは思えない。2022/11/16
しぎちゃん
3
アウシュヴィッツは本当に終わったのだろうか? 私たちの心の中にアウシュヴィッツにつながるものはないだろうか? あっという間に読めてしまう本ですが、書かれている言葉一つ一つが心にグサッと突き刺さってきます。2013/03/23
SK
1
239*600万人の失業者が、「超完全雇用」で3年後の秋には職につけた(P.41)。120cm以下の子どもは殺された(P.43)。どうせなら同性愛者に対する迫害も書き加えてくれれば良かったのに。2014/12/04