内容説明
両腕できつく抱きしめられた母親の温もりと匂いから始まり、たっぷりと泥遊びや土の坂滑りをすることにより、人類共通の五官による感触を、より沢山体にしまい込ませてやりたいとおもいます。土という文字は書けても、土のあの感触は伝わりません。土の感触を知らない子は取り残されていきます。土はきたないもの、バイキンの塊だとする子が多くなってきました。緑でも青でもない草色の子どもたちの本当の幸せを願います。植物先生が来た!各中学校長を歴任後、横浜国大・鎌倉女子大で教員養成に携わった著者の熱いつぶやき…初めての随想集。
目次
第1章 手のひら足のうちの話
第2章 子どもの世界
第3章 屈託のない時間
第4章 自然を楽しむ
第5章 足柄峠のシルエット
著者等紹介
竹内清[タケウチキヨシ]
大正15年松田町に生まれる。昭和19年神奈川県立小田原中学校(現小田原高校)卒業。昭和22年神奈川師範学校本科(現横浜国立大学教育学部)卒業。昭和26年日本大学文学部英文学科卒業。昭和29年横浜国立大学学芸学部研究生修了。昭和22年より、横浜国立大学付属小学校、他県内3校の小学校教諭、同県立教育センター研修指導主事、海老名市立中学校4校の校長歴任。昭和63年より、横浜国立大学教育学部非常勤講師、鎌倉女子大学家政学部教授として、教員養成に携わる。平成9年、足柄上郡松田町自然館館長に就任
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