感想・レビュー
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わ!
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伏見の町の南には、かつて巨椋池という大きな池が存在していた。そしてこの巨椋池の南西あたりで、桂川、宇治川、木津川の三川が合流し、淀川となって大阪の町まで流れていたのである。巨椋池は昭和八年からの干拓工事でなくなってしまったが、その池も含んだ大きな港が当時には存在しており、その港町がまさに伏見であったのだ。この本は、まさに現代版「淀川両岸図会」であり、明治の中ごろまで、水運が中心であった時代。そして京都~大阪を結ぶ、大動脈であった淀川の地域ごとの紹介がかなり細かく書かれている。2020/11/21