内容説明
宮沢賢治とは誰か、イーハトヴとは何か。やわらかなテクストの襞に織り込まれた、はじまりの風景。賢治という神話との、やがて訣れへと向かう、しばし戯れのプロローグ。
目次
イーハトヴを探して
郵便脚夫の身の上について
「どんぐりと山猫」考 おかしなはがきから
「狼森と笊森、盗森」考 粟餅の力をめぐって
「注文の多い料理店」考 消費、読書そして食べること
「烏の北斗七星」考 修羅としての烏たち
「水仙月の四日」考 斜行する交換糸
「山男の四月」考 あいまいな生のかたち
「かしはばやしの夜」考 かしはばやしで見上げた世界
「月夜のでんしんばしら」考 佇立する少年〔ほか〕
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