内容説明
村上龍、田中康夫、村上春樹、高橋源一郎、小林恭二、山田詠美、島田雅彦、吉本ばなな、…みなし子としての“新時代の旗手たち”は、どこへ…。1970年代以降の感受性をルポルタージュする。
目次
現代文学にどう向き合うか―架空論争
ヒッピーからマレビトへ―中上健次・村上龍・池田満寿夫の「新しさ」
現代文学の老年学―高齢化社会における作家たち
二つの共通感覚がある風景―現代日本文学の「切断現象」について
小説の周辺・作家の身辺―文芸ジャーナリズム逍遙游
口語の時代の文学表現―吉本ばななと村上春樹に見る「現在」
文学的孤児たちの行方―「論争」という磁場の消滅