けやきブックレット<br> なぜ多摩は東京都となったか

けやきブックレット
なぜ多摩は東京都となったか

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  • サイズ A5判/ページ数 67p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784905942344
  • NDC分類 213.6
  • Cコード C0321

内容説明

多摩を考える手掛かりとして、東京府移管と都制編入問題を中心に、「東京と三多摩の関係」を検証する。

目次

東京と三多摩
1 神奈川県時代の三多摩
2 移管法案の通過
3 東京からの移管要求
4 神奈川自由党の分断
5 地元の移管推進派
6 移管後の三多摩
7 都制案と三多摩
8 「武蔵県」構想の検討
9 都制編入か「多摩県」か
10 都制編入運動のもりあがり
11 三多摩統一への努力
12 都制編入要求と東京緑地計画
13 神奈川県郡部との新県設置案
14 大東京の実現と三多摩
15 小河内貯水池問題と都制編入運動
16 東京都制促進連盟の結成
17 市町村制か区制か
18 三多摩編入都制の実現
都制成立後の三多摩

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mft

4
入間県から神奈川県を経て東京府に入った三多摩は、東京市と東京府の二重行政解消のための東京都構想の中で神奈川県に戻すとか独立して多摩県にするとかいった案も浮上していたものの、色々な運動もあり最終的に戦時中に成立した東京都に収まることができた。というような歴史を追った本。「三多摩とは」とか「都民の日とは」といったコラムも意外に知らないことが書いてあって面白かった。2018/01/22

ヤマセミ

1
23区と多摩地区はえらく違うと思っていたが、昔は神奈川県だったのが、いろんな運動があって東京になったとか、武蔵野県や多摩県という案もあったとか、複雑な経緯があったのだった。水や鉄道も大きな理由になった。八王子や立川が県庁になって独立した県になってたら面白かったかも。2021/08/31

マカロニ マカロン

0
個人の感想です:B。三多摩地区は 1871年の廃藩置県の際入間県へ編入された後、神奈川県に管轄が変更された。その後1893年に東京府に移管された。これは東京の水道水を安全に管理するため玉川上水が流れる多摩地区を東京の支配下に置くため。その後1943年東京都制に移行する時南葛飾郡から荏原郡までの隣接5郡と同時に三多摩も東京都に含めた。この時、隣接5郡には区政を導入したが三多摩は市町村制度のまま移行。戦時下のための緊急措置だったが、その後三多摩格差の原因となった。今や武蔵野三鷹は24番目の区でも良いのでは?2013/04/04

samandabadra

0
多摩が神奈川県にあったのを知らなかった。その後、多摩の地位が二転三転し、多摩県とか武蔵県とかいう名前で独立した県になる構想があったことなどいろいろ学べた2010/08/07

aeg55

0
多摩図書館の「変わりゆく東京」で展示されていたブックレット 地域の通史として読んでみたら結構収穫あり 多摩地区では、民主的活動が盛んだったと言われるが、明治期と昭和初期ではその趣きは異なるようだ 多摩地区は東京府/東京市編入、そして東京都編入と2段階で揺さぶられ、一大軍事要塞化という結果を生み出したのではないのか 何れにしても地域の発展(利権)が見え隠れする様が、なんとも平成末期の今と重なるのである 大阪都構想もこのロールモデルの韻を踏んでいるに違いない2018/12/04

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