出版社内容情報
越中八尾町(富山県)が全国に誇る町芸「風の盆おわら」の全貌と精髄を、精選された写真と多彩な文章によって伝える絶好の案内書。7年間にわたって撮影した写真を精選し、更に今回は2003年の風の盆を新撮したもの8頁を加えて復刊。
●立春からおこして二百十日の風が吹くころ、毎年9月1日2日3日飛騨の山間にかかる小さな街道町に幻妖な音曲と踊りの祭り、おわら風の盆がくりひろげられる。
●神通川の支流・井田川の河岸段丘上にできた小さな町筋に、この日ばかりは、全国から30万人という人たちが訪れる。
●現在の祭り現場では、もう本書のような写真はほとんど撮影できず、おわらの真髄を伝える唯一といってよい写真文集となっています。
●カラー70余点、モノクロ80点
【主な目次】
1章:風の盆の町。2章:風の盆の町筋。3章:風の盆「おわら」のかたち。4章:風の盆のこ
ころ(成瀬昌示)◆随筆 小杉放庵 風の盆/倉嶋厚 「風の盆」の季節―酔芙蓉・二百十
日・不吹堂(ふかんどう)/高橋治 並みのものじゃない(『風の盆恋歌』の著者)/紀野一
義 風の盆と私/伯育男 伯兵蔵のこと/酒井博 江尻豊治のこと/城岸徹 風の盆のお
と/長瀬一郎 風の盆に踊る
編者・成瀬昌示は、1923年八尾町生まれ。立命館大学卒。長年、教職の任にあたるとともに、郷土の研究にあたるとともに、郷土の研究に従事、八尾町文化財保護委員長を最後に公職を引退。著書に、『越中八尾細杷〈えっちゅうやつおこまざらえ〉』(1993年、言叢社、非売品)、共同執筆に『八尾町史』『角川地名辞典』『日本文化誌体系』などがある。2004年5月歿。
写真家・里見文明は、1935年東京生まれ。父方は富山県出身、幼い頃、八尾町の隣町・大沢野に疎開して育った。日本大学芸術学部写真学科卒。報知新聞でスポーツ写真記者となったのち、家業に従事のかたわら石仏写真に専念。写真集『石仏遍歴』『川越祭り』、共著に『カラー石仏』『江戸・下町の石仏』などがある。現在、江戸川石仏の会会長。
内容説明
収録された写真は、一九八四‐一九九〇年にわたる七年間、一万枚に及ぶフィルムから選び抜き構成。二〇〇三年の“風の盆”新撮・八頁カラーを加えて「定本」として刊行。
目次
序章 風の盆の町(随筆・風の盆(小杉放庵))
第2章 風の盆の町筋(随筆・「風の盆」の季節―酔芙蓉・二百十日・不吹堂(倉島厚))
第3章 風の盆「おわら」のかたち(風の盆とおわら;「おわら」は、町のたましい;八尾町開町のこと ほか)
第4章 風の盆のこころ(成瀬昌示)(おわら踊りの原形;大面縄の話)
二〇〇三年風の盆
著者等紹介
成瀬昌示[ナルセショウジ]
1923年、八尾町生まれ。立命館大学卒業。長年、教職の任にあたるとともに、郷土の研究に従事。八尾町文化財保護委員長を最後に公職を引退。2004年5月歿
里見文明[サトミフミアキ]
1935年、東京生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒
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