内容説明
本書は一九一七年二月に発行された、格調高い名訳で知られる武田猛夫訳『北欧神話(上)ニーベルンゲン物語』(向陵社)を底本として、その表記を現代的に改めた改訂版である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
リカステ
8
小説風に訳し上げた一冊。格調高い文章で、いかにも悲劇的である。誰が正しくて誰が悪なのか、進むごとに判らなくなる。各々信ずる道を選んでいるだけなのに、歯車が噛み合って大きな悲劇を生んでしまったことは救いようがない。ハーゲンをおいて、これほど見えたくない敵はいないだろう。そもそも、ブリュンヒルトが発端なのに……ジークフリートを殺しても罰せられないし……余りにもクリームヒルトが哀れ過ぎる、けれど後編の彼女は別人とも言われる程に見境がなくなっているからそうも言い切れないか……ああ、まとまらない。2015/06/18
さいうら
0
図書館本。一度で全部消化しきれなかったので確実に再読候補。2009/12/13




