内容説明
極東国際軍事裁判(東京裁判)で元海相島田繁太郎被告の副弁護人を務めた著者は、日本法制史の大家。本書は、その博覧強記の学識と正義へのたゆまぬ情熱とをもって、勝者が敗者を一方的に裁いた東京裁判の矛盾を明らかにした不朽の名著である。
目次
第1部 東京裁判劇総まくり(舞台と脚本;番附 ほか)
第2部 劇後劇・劇外劇早めくり(判決よりアメリカ最高裁判書の訴願脚下まで;絞首刑の執行 ほか)
第3部 東京裁判劇の奥にひそむもの(平穏に興行された東京裁判劇―断罪の瞬間と七戦犯の最後;ポツダム宣言受諾と国体護持 ほか)
第4部 東京裁判劇の進行(幕あき;序幕の正念場 ほか)
著者等紹介
瀧川政次郎[タキガワマサジロウ]
明治30年生。奈良県出身。大正11年東京帝国大学独法科卒。元九州帝国大学教授。執筆当時國學院大学教授・早稲田大学講師。法学博士。平成4年1月歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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