- ホーム
- > 和書
- > 文芸
- > 海外文学
- > その他ヨーロッパ文学
内容説明
詩の言葉は過去のものになることはない、詩は深い時の層を掘り起こし現代の光をあてる―。過ぎゆく時代の言葉を死に追いやる新しい時代が文化的飢餓におちいっていくなかで、ロシアの原点プーシキンや古代ローマのオウィディウスをも現代化する詩の発掘力によって照らしだされた美しい言葉。旧都ペテルブルグの死滅を予感しつつ、言葉の使命と時代を見つめた詩人の第二詩集と二つのエッセイ。
目次
詩集 トリスチア
エッセイ(言葉と文化;毛皮外套)
著者等紹介
マンデリシュターム,オシップ[マンデリシュターム,オシップ]
1891年にワルシャワに生まれ翌年ロシアへ移住、幻想の都ペテルブルグが詩人の揺籃の地となる。早くから象徴派の詩人たちと交わり詩を書き始め、1913年に刊行された第一詩集『石』により神秘的な象徴主義から離れた新しい詩の潮流(アクメイズム)の代表的詩人として高く評価された。革命後も国内に残ったが社会主義的な文学が主流を占めるなかで次第に発表の場を失い、34年スターリンを諷刺した詩で逮捕流刑、38年の二度目の逮捕の後収容所で死亡。その後も詩の影響力は尽きることなく、パウル・ツェランやヨシフ・ブロツキイをはじめ多くの詩人たちにとって貴重な「光源」となっている
早川真理[ハヤカワマリ]
詩人。マヤコフスキイ学院在学中の1975年頃マンデリシュタームの詩と出会う
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 十二因縁