内容説明
朝鮮戦争で親と死に別れた孤児の「救い主」となったのは森の小動物リスだった。都会に出たリスは、画家をめざす四人の美術学校生に次々と姿を変え、魂に乗り移りながら、生と死の境目を越え、過去と未来の間を行き来し、都会と森を、宇宙と地上を、思いのまま飛び交っていく。巨大な回し車の中にいるような人間たちの本当の姿を見てきたリスが愛する人に語り聞かせる物語。耳をすませば始まる言葉の森の旅…。越境する文学世界を創造する朝鮮系ロシア人作家の代表作。
朝鮮戦争で親と死に別れた孤児の「救い主」となったのは森の小動物リスだった。都会に出たリスは、画家をめざす四人の美術学校生に次々と姿を変え、魂に乗り移りながら、生と死の境目を越え、過去と未来の間を行き来し、都会と森を、宇宙と地上を、思いのまま飛び交っていく。巨大な回し車の中にいるような人間たちの本当の姿を見てきたリスが愛する人に語り聞かせる物語。耳をすませば始まる言葉の森の旅…。越境する文学世界を創造する朝鮮系ロシア人作家の代表作。