内容説明
異常現象裁判が始まった!〈コロニー〉では異常現象の合理化がすすみ、科学的に認知不能の現象は即座に抹消される。トロイカ=異常現象の合理化と活用に関する三人委員会。
目次
トロイカ物語(『月曜日は土曜日に始まる』第4話)
トロイカ物語(1987年度版)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴィオラ
10
「月曜日は土曜日に始まる」の続編。直接の続編というよりは(「月曜日〜」が3話入りだったので)同じシリーズの第4話って感じかな? この本には同じタイトルで発表年の異なる2つのバージョンが収録されていますが、僕は最初に収録されている〈アンガラ版〉の方が好きかな?こちらの版にのみ入っている導入部、今まで動いていなかったエレベーターでどんどん登って行った先にある新しい(不条理な)世界っていうのが良い。「不思議な国のアリス」みたいな「ナルニア物語」のような。確かに〈スメナー版〉にある日本の古い物語も楽しかったけど2019/04/15
ナカユ〜、
1
ちょっとギャグが冴えなかった。月曜は・・・の方が面白い。2013/07/09
スターライト
1
<トロイカ>と呼ばれる3人の裁判員(?)が、<被告>としてやってきた珍妙な人々(?)を次々と裁判にかけていく、当時のソ連社会(というより広く官僚的な制度と取るべきか)を皮肉ったと思われる作品。「強大な官僚組織を相手に立ち上がった!」とする版元のサイトの勇ましい紹介文とは読んだ印象はだいぶ異なり、登場人物はユーモラスで深刻な展開にはならず、主人公らもトロイカの面々に翻弄されがちに感じた。2010/03/15
刳森伸一
0
合理化できそうでないものを強引に合理化するトロイカ(三人委員会)の滑稽なことよ! まあ、官僚主義批判の本ですな。2014/04/06
sayatou
0
〈三人委員会〉(トロイカ)マヂこえぇ。絶対に関わり合いになりたくない。官僚主義ダメ絶対!〈お喋り南京虫〉は普通に鬱陶しい。サーシャでなくても指で潰したくなる。ちょっとタルい部分はあったけど、割と楽しめたかな。2008/12/29