内容説明
柏祐賢博士は、農学者であり、農学博士である。しかし、だいぶ毛色の変わった農学者である。どういう毛色かというと、それはいわば柏哲学というものが土台となって、その上にきづきあげた農学の学者である、ということである。本書には、博士自身の史観確立を目ざした四十年の精進のあとづけと、新進哲学者辻村公一、佐藤長の両京大教授ならびに寺田由永明大教授の、柏哲学についての側面観があって、その特色を浮彫りしており、先進田辺博士も、柏博士の所論によって、その見解を一歩進めた経緯なども紹介され、専門外のものにもすこぶる興味ふかく、かつ有益である。
目次
序―円熟味増す柏哲学・歴史観(橋本伝左衛門)
柏先生との出会(辻村公一)
柏博士の歴史学への寄与について(佐藤長)
人間性復活のための思想(寺田由永)
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