内容説明
日本経済を世界トップの座に押し上げ、一方で現在の低迷の一因ともいわれる「日本型経済システム」。そのシステムは実は、満鉄の調査部に源流があった―。満鉄と戦後の通産省、中国東北と日本は、どのように結びついているのか。国策が迷走する現在の日本は過去からなにを学べるか。
目次
第1章 満鉄とはなにか(満鉄と満鉄調査部;ロシア革命後の満鉄と調査部;満州事変後の満鉄と調査部;日中戦争後の満鉄;アジア太平洋戦争と満鉄;敗戦とどの後の満鉄)
第2章 満鉄が生んだ日本型経済システム(ロシア革命の衝撃;満洲事変後の満鉄経済調査会の活動;満州国官僚集団の形成;満州国官僚集団の日本帰還;経済安定本部への結集;岸信介の復権;戦後高度成長への継続)
第3章 日本型経済システムとはなにか(日本型経済システムの原案―日本国家改造案;日本型経済システムの形成―戦中から戦後;日本型経済システムの運用と終焉―池田政権から自民党の崩壊;日本型経済システムとはなにか;日本型経済システムの成立の条件;日本型経済システムの崩壊の条件)
第4章 日本経済の今後(日本経済の現状;国際協調型経済システムを目指して;産業空洞化の克服;新産業の創設;アジアに活路を)
著者等紹介
小林英夫[コバヤシヒデオ]
1943年東京都生まれ。東京都立大学法経学部卒。71年、同大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得退学。73年より駒澤大学経済学部教授。97年より早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授。専攻は日本近現代経済史、アジア経済論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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