出版社内容情報
戦前戦後から現代に至るまで、多くの日本文学、、文化へ影響を与えたドストエフスキイ。漱石、藤村、黒澤明、そして村上春樹、伊坂幸太郎など現代作家までを取り上げ、日本の表現者がなぜドストエフスキイにひかれるのかを考察する
内容説明
日本の作家たちは、なぜドストエフスキイにひかれるのか。本国ロシアをはじめ国際的に評価されるドストエフスキイ研究者が世界でも稀有とされるこの問いに挑む。
目次
第1部 黎明期(漱石とドストエフスキイ;『レ・ミゼラブル』『罪と罰』『破戒』)
第2部 戦後日本のドストエフスキイ(ドストエフスキイの時代;ドストエフスキイと黒澤明)
第3部 現代日本のドストエフスキイ(『白痴』と「無力なイエス」;大江健三郎と“祈り”;村上春樹とドストエフスキイ)
現代へ、そして未来へ
著者等紹介
井桁貞義[イゲタサダヨシ]
1948年、神奈川県生まれ。早稲田大学文学部ロシア文学科、同大学院博士課程修了。早稲田大学文学学術院教授。日本ロシア文学会元会長。専門はロシア文学、比較文学、異文化コミュニケーション論。NHKテレビ「ロシア語会話」、NHKラジオ「ロシア語講座」の講師を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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