内容説明
標高650メートル、マイナス10度の「信州八坂」。小学2年生からの3年間の山村留学。往復8キロの通学路での浴びるほどの自然体験。「自分で考え、自分で決める子ども力」を育てる山村留学とは何か、に答えた母親の手記。
目次
「山村留学」とは
ある日、若者たちが集う町で…
出発 都市化社会の中で
八坂村の春―動き出した子どもたち
つかの間の夏休み―帰ってきた子どもたち
心の収穫、労働の収穫―体験こそ最高の教育
標高650メートルの厳冬体験―それでも冬はおもしろい
親たちの山村留学―村との交流から学んだもの
帰っておいで―2年目、3年目の子どもたち
そして、20年…―山村留学生たちのその後
山村留学は進化する
著者等紹介
國分紘子[コクブンヒロコ]
コピーライター。神奈川県横須賀市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。1984年、(株)女性の生活研究室を設立。1987年、(株)國分紘子生活研究室を設立し、広告企画制作、生活調査、雑誌、書籍の編集などが主な仕事。タウン誌『九段界隈 桜みち』を編集発行。日本ペンクラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
5
小中学生が親元を離れて、農林業などの体験をしながら、滞在して取り組む学習制度(2頁)。自由学校も不登校の子どもには不可欠になってきた。24頁~八坂が出てくる。今度、ヒアリング調査に出かける予定。5日間という限られた期間ではあったが、都会では体験できないことを吸収できる貴重な機会であることは確かなようだ。丸大ハムのCMに「腕白でもいい。逞しく育ってほしい」という願いが留学によって生きる力を育むことにつながっていると思える。体で考える。頭だけでない。大都会の喧騒では得られない、競争社会の相対化も人生では必要。2013/05/06