内容説明
いま、なぜ近松か。生の真髄を描ききった“天才劇詩人”近松門左衛門。歴史への深い洞察と時代への反逆精神が見事に貫かれたその作品群は、時空を超えて現代をも照射する。各界第一人者たちが語る近松劇の魅惑のすべて。
目次
1 近松の世話物―『心中天の網島』の上演をめぐって(語りとドラマ;語りと演技;近松劇の舞台空間 ほか)
2 近松の時代物―近松劇にみるからくり空間(竹田からくりと近松;文化の中の仕掛け;からくりとドラマ ほか)
3 近松の歌舞伎―ことばを発想する和事芸(元禄歌舞伎と和事;やつしの系譜;紙衣の歴史と舞台衣裳 ほか)
資料(からくり略年表;初世坂田藤十郎年譜;坂田藤十郎・『けいせい仏の原』研究文献目録)



