出版社内容情報
《内容》 臨地実習指導者に,看護学生に! 24のプロセスレコードをとおして看護の基本が見える。 「臨地実習」において,学生たちはどんな体験をし,そこから何を学習していくのだろうか? 私は,毎年いくつかの看護学校で,学生たちとカウンセリングを基本にした学習を経験する機会をもっているが,そこでの学生たちの旺盛な学習力と看護に向けるひたむきで真摯な姿勢にはいつも感心させられている。もしも彼らに適切な学習指導がなされるならば,彼らの旺盛な学習力は間違いなく開花していくにちがいないと私は思っているのである。 本書は,学生なら誰でもが実習で最初に経験するであろうような問題や看護ケアにとってもっとも基本的な問題など,きわめて日常的なテーマがとりあげられており,したがって看護学生や看護教員,臨床指導者だけでなく,一般の看護婦(士)にとっても役立てていただけると思っている。 (まえがきより) 《目次》 ■基礎看護実習「思い込み」を乗り越える工夫,患者の闘病意欲の向上をめざす援助とは/他■成人看護実習患者の拒否は何を意味するか,患者の訴えを聞く姿勢とは/他■小児科看護実習患児を全介護する母親の気持を理解するとは,患児と介護者母親との距離のとりかた/他■母性看護実習「産んだことのない人には分からない」をどう受けとめるか?/他■精神科臨床実習患者との接触・会話の目的を考える,妄想のある患者とのかかわりかた