内容説明
ブルックリンの橋は、ローブリング父子の苛酷な人生の上に築かれました。しかしニューヨーク市民のあのどよめきは、最大の功労者妻エミリーへの賞賛だったはずです。名著『マディソン郡の橋』と同様、橋物語を通してアメリカンスピリットがもう一つ再現されました。著者が一流企業の社長だったことも、注目される話題です。父と子の感動と共感あふれる物語。
目次
1 焼き付いた父の面影―ジョン・ローブリングの波乱の生涯(ドイツの煙草屋に生まれて―母の野心が運命を変えた;新しき橋との出会い―ベルリンの最高学府;アメリカン・ドリームへの旅立ち―移民・母との別れ;大農場の夢やぶれて―開拓村での結婚・ワシントン誕生;橋を架ける男 ほか)
2 ブルックリン橋物語―ニューヨークのもう一つの象徴(夢を架ける男たち―史上空前の橋梁計画;最後の報告書―技師長任命・新工法の研究;墜ちた巨星―「夢物語」の着工を目前に;すばらしい遺産―ワシントンの技師長就任;河底の危険な闘い ほか)