内容説明
病の発生プロセスから全国化するカドミウム汚染まで。公害裁判のモデルとなっただけでなく、勝訴後も住民運動を持続して30年―未来への痛切な遺産であるその全体像を最初期から参加した弁護士が克明に描く。
目次
第1章 病気の発生と原因究明
第2章 神岡鉱山と鉱毒
第3章 住民の運動
第4章 第一審での闘い
第5章 控訴審での闘い
第6章 金属鉱業界の反動
終章 イタイイタイ病はいま
著者等紹介
松波淳一[マツナミジュンイチ]
1930年富山県氷見市生まれ。1949年氷見高等学校卒業。1960年深川郵便局退職(氷見上庄局より1957年転勤)。1962年中央大学第二法学部卒業。1965年司法研修所卒業。1965年弁護士の仕事を選ぶ。1997年新潟大学理学部非常勤講師。2001年弁護士の仕事を終える。非常勤講師を定年で終える。1968年よりイタイイタイ病裁判、1972年より北陸スモン(病)裁判、1985年より京都水俣病裁判に関与
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