内容説明
深山に棲む山妖怪「山姥」に関する伝承は驚くほど多い。室町初期成立の謡曲の舞台となった北陸道山中の上路や新潟・長野・飛騨・尾張・奥三河にまで伝承収集の範囲を広げ、金時伝承や機織り伝承、神話や花祭りとの関連を考証する。
目次
第1章 謡曲『山姥』の舞台
第2章 花祭りと山姥の舞
第3章 金時伝説と山姥
第4章 古代信仰と山姥
終章 「山姥」の総括
補章 中部地方のその他の伝承
著者等紹介
斉藤泰助[サイトウタイスケ]
1922年8月16日生まれ。1948年、旧姓大間知を改姓。1946年京都大学工学部工業化学科卒。日本カーバイド工業(株)入社、魚津工場研究所。研究所次長、製造部長、早月工場長。1970年論文「乾式アセチレンガス発生法の工業化に関する研究」で工学博士。1975年関連会社東洋ヒドラジン工業(株)へ出向、常務取締役工場長。1986年退社。滑川市教育委員、県技術アドバイザー、宝生流教授嘱託。越中史壇会、滑川エッセイストクラブの各会員。宝生流教授嘱託会富山県支部、蔦由会、宝峰会、滑川花月会の各謡曲会会員。2000年2月26日死去。著書に『善知鳥物語考』(桂書房、1994年)
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