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内容説明
手塚治虫没後30年記念出版。手塚治虫1928年11月3日生まれ、1989年2月9日逝去。鉄腕アトムの誕生日は?英訳付き。
著者等紹介
黒田征太郎[クロダセイタロウ]
1939年大阪生まれ。1969年長友啓典氏とK2を設立。1992年よりニューヨークにアトリエを構え、国内外で幅広く活動。2004年「PIKADON PROJECT」を開始。2009年より北九州に活動の拠点を移す。ライブペインティングや壁画制作等を精力的に展開。2016年大阪ミナミ・アメリカ村に創作活動のアトリエ「KAKIBA(描場)」をOPEN。絵画やアートに興味のある若者や子どもたちとの共同作業の場として、新しいアートを発信し続けている
稲葉茂勝[イナバシゲカツ]
1953年東京都生まれ。大阪外国語大学・東京外国語大学卒。これまでに編集者として1100冊以上の作品を手がけてきた。自著も80冊以上。近年は、子どもジャーナリスト(Journalist for children)として著作活動を続けている。また、これまで、田中ひろしのペンネームで多数の児童書を発表、さらにタケシタナカの名で、絵本も書いている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chimako
77
黒田征太郎の描くアトムはどれも子どもの頃に観たアトムとは違う。憂いを秘め、物悲しく、戸惑っている。「きっとアトムは地球を守るためになにかをしていくだろう」と締め括られるが、アトムにばかり頼っていては埒があかない。誰かに期待して世の中が変わるのを待っている時間は既にない。アトムが人に生まれ変わる最後。今までの10万馬力もジェットエンジンも善悪を見分ける電子頭脳もなくしたアトムがどうか人として幸せに生きることを祈る。2019/10/07
モリー
53
手塚治虫の鉄腕アトムが18歳になったら・・・。鉄腕アトムと言えば、原子力エネルギーで駆動する強力な力を持つロボットですが、人の心を持ち、人の役に立とうと奮闘する姿が思い浮かびます。しかし、この絵本に描かれた、アトムの疲れ切って歪んだような表情からは、漲るパワーは微塵も感じられません。一体、どんな心境の変化が生じたのでしょうか。私達がアトムを通して夢に見た未来とはどんな世界だったのか、今現在の世界の有り様はどうであるのか、そして未来は・・・。2019/11/19
ぐうぐう
28
アトムは、かなり屈折した存在だ。宇宙人の大使だったロボットが、いつしか人間の味方となり、ヒーローとなり、さらには我が子が事故死し泣き暮れる父親の慰めとして造られたとする設定が後付けされ、やがてロボットと人間の狭間で葛藤する、悩める存在となる。手塚治虫の、漫画家としての苦悩を如実に反映させながら、アトムは複雑なキャラクターへと変貌していく。黒田征太郎の絵本『18歳のアトム』は、そんなアトムの運命をきちんと継承している。(つづく)2019/09/14
ヒラP@ehon.gohon
15
鉄腕アトムの世界に夢を持った世代としては、なんとも言えない悲しい鉄腕アトム像です。 原作は鉄腕アトムは2003年生として描かれました。 そのアトムが生まれてから18歳になった時、彼はどうなっているだろうという設定です。 絵の中には失望感が滲み出ています。 そして現在は二十歳になっているはずです。 近未来を描いた夢物語が、その設定地点を通過した時、どうしても夢と現実をすり合わせてしまいます。 予測が現実になったものを感じつつ、鉄腕アトムの嘆きが聞こえてきます。2023/09/30
チロル
7
図書館本、大人絵本かな。タイトルが気になって手に取った。「鉄腕アトム」の誕生日は2003年4月7日らしい。 今 もし仮に本当に存在しているとしたら… 2022年では19歳かな? アンドロイドに支配されていく世の中が様々なアトムの容姿と共に描かれていて…。蝕まれていく自然。平和について、真剣に考えなくてはならない。自然破壊は、地球破壊に繋がる。小さなことからコツコツと。塵も積もれば山となる。そんな諺があるけれど、破壊も小さなことから繋がっているはずだから😢 出来る平和活動から始めよう。2022/05/21