内容説明
「とうさんがしんでから、男はぼくだけだから、はたらかなくっちゃ」湿原にくらす少年サダムは、漁をして家族をささえる。あるとき大雨がつづき、てっぽう水でいえがながされた。サダムは水牛をあやつり、家族や近所の人をのせた小ぶねを水牛につないで、丘の上の学校をめざす。そこへ、ちかいいちの大ワニがしのびよる!フィリピン・ミンダナオ島で暮らす著者が、現地に息づく「生きる力」を伝える絵本。
著者等紹介
松居友[マツイトモ] [Perez,Bong]
1953年東京生まれ。1979年上智大学大学院独文修士課程修了。ザルツブルグ大学留学。福武書店(現ベネッセ)の児童図書編集長を経て北海道へ移住。1998年フィリピン・ミンダナオ島に渡り、2003年、現地NGO「ミンダナオ子ども図書館(MCL)」設立。フィリピン・ミンダナオのイスラム戦闘地域近くで、100人近くの子どもたちと共に暮らす。2012年、現地マノボ族の洗礼を受け酋長となる(洗礼名アオコイ・マオンガゴンは、「心から人を助ける我らの友」の意味)
ペレス,ボン[ペレス,ボン]
1970年、フィリピン・ミンダナオ生まれ。1991年、ミンダナオ・ダバオのフォード・アカデミー・オブ・ジ・アーツで学士号を取得。1998年、日本の文部省(現・文部科学省)の奨学金対象者に選ばれ来日。2002年に佐賀大学で修士課程を修了し、2005年、九州産業大学で博士号を取得。6年半日本で過ごしたのち帰国。2016年現在、フィリピン大学ミンダナオ校で教授を務める。フィリピン国内では7つのコンクールで1等受賞。1女2男の父(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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寝子
lonely_jean
おさるのこっぴ