内容説明
元日本兵・横井庄一との運命的な出会い。混迷を深める時代の中で“横井さん”に寄り添い、妻として貫いた思いとは。奪われた時間、空白の30年と闘う「横井の戦後」が見えてくる。
目次
序章
第1章 五十七歳からの出発
第2章 たくましく生きた日々
第3章 病気との闘い
終章
記念館の春秋
横井さんの思い出
著者等紹介
横井美保子[ヨコイミホコ]
1927年12月、東京生まれ。鳥取県米子高等女学校卒業。1972年11月、横井庄一氏と結婚し、彼の戦後を陰から支えた。横井氏の死後、その意思を継ぎ2006年6月に自宅を改装して「横井庄一記念館」を開設し、館長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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バトルランナ-
18
小野田さんの赤い本があまりに良かったので読んでみました。これはこれで良かったです。そもそも横井さんのことを全く知らず。「ヨッコイショーイチ」って年配の人はなんで言うんだろーなんて思ってました。小野田さんとの対談興味あるなー。実現すればよかったのに。GWに記念館行ってこよー。5点満点で4点。2014/04/29
ゆかり
1
ご本人の手記に引き続き、奥様(2022年逝去、享年94歳)側の視点を知りたく手に取る。帰国した年にお見合いを経て結婚(横井さん57歳、美保子さん44歳)。メディアに追いかけられ人間不信で頑なだった横井さんの心をまっすぐな言葉で溶かし、思いやりと愛を持って生涯支えた。内容は結婚後の生活、インタビュー抜粋、いただいた手紙、その時々を想った詩、著名人からの思い出など。タイトルの通り、横井さんが苦労されてきた半生を昇華して平和への想いを伝えるべく引き継いでいる。創意工夫の自給自足生活は、知恵と試行錯誤の結集。→2024/04/21
出木杉
1
3月に横井庄一記念館を訪れた時に、彼の生活ぶりが琴線に触れた。夏に再訪する際には知識をさらにつけるべく当書籍を読んだ。人間、知恵を出せば艱難辛苦も乗り越えていける。28年間の間、仲間の死を見ても、横井庄一はジャングル生活を語り継ぐために生き抜いた。東京オリンピックも、人類が月面着陸したことも知らなかった。ジャングル生活はタイムマシンで、ジャングル生活から抜けたのが彼のタイムマシンの出口。2016/06/16
久恒啓一
0
敗戦を知らずに28年間の逃亡生活後、1972年1月24日にグアム島で島民に発見される。56歳。1997年永眠。享年82歳。 -親に孝すれば国に不忠(捕虜)、国に忠すれば親に不幸(死ぬ)。国も親もどっちも大事だから、自分の力で生きていけばいい。そういう結論になった。 -人間ジャングルと申しましたのは、戦後、人間の心が変わってしまったと感じるからでございます。、、子が親を大切にしないような教育、生徒が先生を尊敬しないような教育などあってたまるもんですか。そんなものがあれば、それは教育と言えません。 2014/11/27
Lau
0
先日読んだ小野田さんの本からの興味繋がりで図書館から借りてみた。そもそもが彼の予備知識もなかったところから読み始めたけど、小野田さんとは正反対な人だなと。余談だけど、横井さんの記念館があまりにも私の地元にあったのに、全く知らなかったのには無知すぎて参った…。2014/02/03
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