内容説明
記憶をめぐる紛争はいかに解決されるのか。集合的記憶、記憶政策、記憶のグローバル化の分析をつうじて、歴史認識問題に挑む。
目次
酸っぱい葡萄
第1部 争いをもたらす過去(欠如に直面して;史料あるいは欠如の探求;分析対象としての歴史)
第2部 フランスの国民的記憶について(第五共和政下の記憶に関する政策;二重の負荷―ヴィシーとアルジェリア;レジスタンスとレジスタンス主義;フランスにおける否認主義の根源)
第3部 国境を越えた記憶(過去を裁く―アイヒマン裁判;ヨーロッパにおける負の記憶;記憶のグローバル化)
著者等紹介
ルソー,アンリ[ルソー,アンリ] [Rousso,Henry]
1954年生まれ。サン・クルー高等師範学校卒業、1981年から現代史研究所(CNRS‐IHTP)に勤務、1994年から2005年まで所長を務め、2000年にはパリ政治学院で大学教授資格Habilitationを取得。国立科学研究センターCNRS特任教授
剣持久木[ケンモチヒサキ]
1961年生まれ。上智大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程単位取得退学。静岡県立大学国際関係学部教授
末次圭介[スエツグケイスケ]
1979年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程修了(専門:アルザス現代史)。駐日アルジェリア大使館勤務、関東学院大学非常勤講師を経て、現在国際協力関係を中心とする仏日・英日の通訳・翻訳者
南祐三[ミナミユウゾウ]
1979年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科史学(西洋史)専攻博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。富山大学人文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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