内容説明
「実証」と「物語」の間、単行本未収録作品群で、御厨政治史学の原型を探る―巻末には、解題「明治史の未発の可能性」(前田亮介)を掲載。
目次
序―明治は遠くになりにけり
第1部 明治史を書く―論文編(明治がつくった二〇世紀日本;大久保没後体制―統治機構改革と財政転換;地方制度改革と民権運動の展開;一四年政変と基本路線の確定;東京市区改正の政治史;地方自治をつくる;初期官僚制から「計画」の時代へ;日本政治における地方利益論の再検討;「百科全書派」の誕生と終焉―田口卯吉の明治)
第2部 明治史を読む―書評編(有泉貞夫著『明治政治史の基礎過程―地方政治状況史論』;我部政男編『明治十五年 明治十六年 地方巡察使復命書』上・下巻;藤森照信著『明治の東京計画』;近代日本研究会編『年報・近代日本研究3 幕末・維新の日本』;特許庁編『工業所有権制度百年史』上巻;『高橋是清遺稿集』『高橋是清関係文書』;升味準之輔著『日本政党史論』全七巻;佐藤誠三郎著『「死の跳躍」を越えて―西洋の衝撃と日本』;吉田常吉・佐藤誠三郎編『幕末政治論集』(「日本思想体系」第五六巻))
著者等紹介
御厨貴[ミクリヤタカシ]
東京大学先端科学技術研究センター客員教授(名誉教授)。1951(昭和26)年、東京都生まれ。東京大学法学部卒業。ハーバード大学客員研究員、東京都立大学教授、政策研究大学院大学教授、東京大学教授、放送大学教授、青山学院大学特任教授などを歴任。博士(学術、東京大学)。専門は日本政治史、オーラル・ヒストリー、公共政策、建築と政治。著書に『政策の総合と権力』(東京大学出版会、サントリー学芸賞受賞)、『馬場恒吾の面目』(中公文庫、吉野作造賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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