内容説明
名望家から公民へと社会的行為主体の拡大を試みた内務官僚・一木喜徳郎。一木の思想をつぶさに分析し、日本の近代国家を社会的紐帯による「協働国家」として性格づける画期的論考。
目次
序章 課題と方法
第1章 共同体秩序の原型―報徳思想の受容
第2章 憲政と自治の関係構造―団体の論理
第3章 「立憲国民」の育成―主体形成の原理
結章 道義的共同体論の帰結
補論 模範村自治の源流―杉山報徳社の社会的紐帯
著者等紹介
稲永祐介[イネナガユウスケ]
パリ第一大学政治学研究科博士課程修了。博士(政治学、2010年)。現在、高等研究学習院(EPHE)/CNRS‐GSRL学術研究員、大阪市立大学都市文化研究センター研究員。専門は国家の比較歴史社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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