内容説明
福島原発事故の後、2022年までの脱原発を宣言して世界的に注目されたドイツ。大胆で素早い政策転換は、永年培われた社会運動文化の下、国民世論に後押しされてのものだった。
目次
はじめに 本書の問題関心と構成
第1章 2005年連邦議会選挙後の政治的再編成
第2章 各党の党内状況とプログラム的展開
第3章 超党派的左翼再編成
第4章 経済グローバル化時代への政策提言
第5章 新エネルギー・コンセプトの政治的位置
第6章 根源的民主主義と社会的連帯を求めて―ベーシック・インカム再論
終章 ポスト赤緑連立時代の新たな政治的同盟
あとがき―青い海を見に行こう
著者等紹介
小野一[オノハジメ]
工学院大学准教授。1965年生まれ。一橋大学社会学研究科博士後期課程単位修得退学。法学修士。専門は現代ドイツ政治学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kozawa
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五大政党のうち左側の三党中心に書いているので、CDU/FDPは脇役。まぁ面白く読んだ。2012/10/06
ろーじゃ
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ドイツの左派政党(社会民主党、緑の党、左翼党)が抱えるジレンマや課題について細かな分析がされてて考えさせられる事が多かったです。果たしてこれら3党はドイツの政治システムや状況を踏まえながら、3党連立ができるのか…。 日本の震災を受けての、脱原発などの最新の問題について扱ってる点も魅力です。※テーマを絞った本なので、ドイツの州や政党の略称は知っておく必要があります。2012/07/03