感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
masabi
12
フランスの教育制度を概観してからエリート養成機関であるグラン・ゼコールの説明、最後にフランス教育の批判から構成される。日本でも有名となったバカロレア試験で優秀な成績を修め、更なる選抜試験を経て準備学級へ。そこで数年勉強漬けになり、選抜を突破すればグラン・ゼコールへとはれて進学することができる。グラン・ゼコールに必修はなく生徒が自主的に興味関心に従って勉学を深める。エリート養成機関だけあり月に十分な額が支給され、勉強に専念しその進路も政治家、官僚、大企業と国家の中枢を担う。2015/11/12
ラウリスタ~
5
この本はものすごく内容が濃い。フランスの大学は日本みたいな入試がなく、バカロレア通ったら好きなところに入れるとか聞くが、そういう「大学」とは別に、「グラン・ゼコール」という学校がある。大きな学校っていうその名称から「高等専門学校」なんかなと思われたりもしそうだが、そうではなく、国家のエリート中のエリートを養成する機関、在学中から給料を貰って猛烈に勉強する。何位で入学したかとかが一生つきまとう、熾烈な競争。フランスの著名人はことごとくここを出ている。専門家ではない、真の教養人、エリートの養成所。2015/03/27
たろーたん
1
哲学が有名だがバカロレアには国語の試験もある。テクストがA~Eまであって、「ヴェルレーヌの詩を注解しなさい」「あなたは、フィリップ・ジャコッテの「それはまるでこの世の外の出来事。失われた、奇跡的に失われた、護られた世界。」という庭の定義は、詩にも当てはめることができると思うか?これについて、資料のテクストや、教室で学んだ詩、さらには自分で読んだ詩を参照しつつ、秩序だって論じなさい」「あなたに感銘を与えた場所に立ち返り、その場所を思い出して、詩的なテクストを作りなさい。テクストは必ずしも詩である必要はない。2022/07/21
寝子
1
「哲学は知識ではない。哲学は、すべてを問題とする反省(思考)の方法なのだ。君たちはこの5,6年間様々な知識を教えられ信じてきた。君たちにはいまやそれらの知識を再検討する権利がある。その厳密さについてではなく、その限界、基礎、起源を再検討する権利である。これまで教えられてきた知識を審判にかけなくてはならない。その権利を行使するのは君たちだが、それには一つの条件がある。それは君たちの反省(思考力)だけを用いることだ。反省とは、賛成と反対に耳を傾けることのできる公平な判断力であり、少しばかり向上した良識なのだ」2012/01/20
河副ときわ
0
フランスの教育制度について記されている。内容が濃いのでどこかで再読しなければ。2015/09/22