内容説明
母の認知症の介護がはじまり、7冊の大学ノートに書かれた「母の日記」を見てしまった。そこには、「娘なんて産まなければよかった」「面倒見てるからって偉そうに」と書かれていた。認知症介護を通してみえた大正・昭和・平成の家族とは…
目次
第1章 母と娘の確執(母の恋人パピー;傷つくこころ ほか)
第2章 母が認知症になりました(河口湖から;無銭飲食 ほか)
第3章 徘徊がとまらない(デイサービスがはじまった;デイサービススタッフからの電話 ほか)
第4章 励まされて(寝たきりvs徘徊;きわどいジョーク ほか)
第5章 母の日記(鬱病;母の日記 ほか)
著者等紹介
秋川リサ[アキカワリサ]
1952年、東京都生まれ。1968年、資生堂のサマーキャンペーンでCMデビュー、帝人専属モデル、雑誌『anan』等のトップモデルとして活躍、以降、モデルタレントの先駆けとして、テレビドラマ、バラエティー番組、映画に出演。2001年に、ビーズアート教室を開設し全国各地でビーズ刺繍の普及にも努める。現在、ビーズ刺繍作家、女優、タレントとして活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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むつこ
18
同居の母の認知症。寄り添う介護から見張る介護へ、終の住処が見つかり見守る介護の現在。タレント・コメンテーターの秋川さんらしく赤裸々であっても妙に清々しい。家族や愛犬とともにお母様の世話、人との縁に支えられてる(テレビで知るかぎりの)彼女らしい生き方に応援したくなった。2014/08/23
青木 蓮友
8
現時点この状況ではないわたし。正直、読まなくてよかったかもしれない。どうもここ数日わけもなく鬱々として、なんだろうと思ったら大元はこの本だった。本に罪はないけれど、もっといい出会いはあったかもしれないとは思った。それにしても女同士の母親娘、どの家庭もいろいろあるだろう。わたしだって実母にはマジ恨めしい部分ある、ものすごく共感できた。それでも、だ。リサさんの突き進んでく前向きさ、明るさ、エピローグの「終わりよければすべてよし」言葉通り、大きな気持ちで読み終えた。それと、チェリーちゃんのところは泣きに泣いた。2015/12/17
ポッポ
4
いつかは自分も介護する側される側になると思うと人ごとではありません。とても読みやすく介護に対する考え方を学ばせていただきました。2014/08/31
ひとみ
2
秋川リサさんが実際に認知症になった母親を介護した話。 介護、特に認知症の介護は暗くて長く終わりが見えない。 身内の、それも母親の信じられないような光景を目の当たりにするのはすごく辛いと思うけど秋川さんは、娘や周囲の人々にすごく助けられていたと思う。 避けては通れない現実だからこそ心の準備が必要なのだと思った。2016/03/06
okatake
2
認知症や老人性うつ病を患った著者の母親の介護日記。著者だけでなく、子どもたちや街に暮らす人々に助けられながらの介護。現代、いろいろなところで繰り広げられている光景かもしれない。ただ、当時者にならないとわからない面が多くあります。介護にうとい著者が形振り構わず、行動している様子がわかります。読み物としては、特に。。。ということでしょうが、経験を語り、発表できる方としてこの書物は意義がある。私たちが経験しても、このような形で表現することはできないので。2014/10/28