内容説明
アフリカ東部に位置するスーダンは、アラブとアフリカ文化が交わり、多様な民族が混在してきた。それゆえに、アフリカ最長といわれた南北紛争をはじめ、長期にわたる幾多の内戦が繰り広げられてきた。2000年代に入って実現した南北紛争の終結を受け、JICAは、スーダンへの復興支援に動きはじめる。「すべての人が平和を実感するのに、われわれは何ができるのか?」荒廃した紛争地域の再建に一人の駐在員が降り立つ。
目次
プロローグ 夜は長すぎるが、朝は必ずやってくる
第1章 なぜスーダンに紛争が相次いだのか
第2章 南北の包括和平合意を受けた動き
第3章 現地事務所の再開と事業拡大に向けた準備
第4章 本格化した南部スーダン支援
第5章 北部スーダンにも支援を急いだ
第6章 ダルフール、暫定統治3地域、そして東部スーダンへ―紛争被災地域での取り組み
第7章 新国家の樹立に向けた支援―南部スーダンのその後
著者等紹介
宍戸健一[シシドケンイチ]
JICA地球環境部次長。前JICAスーダン駐在員事務所長。1986年に旧国際協力事業団(現JICA)に入団し、インドネシア事務所、森林環境協力課長、ガーナ事務所長などを経て、2007年7月から2011年3月までスーダン勤務。その後アフリカ部でアフリカ開発会議(TICAD V)担当参事役を2013年6月まで務めるなど、6年以上にわたってスーダンの復興を見守った。兵庫県出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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