内容説明
ブッダとは誰か?仏教とは何か?3・11の震災後の言葉を探して仏教に問いかける―仏教と真剣に向き合う僧侶、研究者との対話を通して、仏教の「新しいいま」が見えてくる。
目次
1章 響きの宇宙と意識の変容―トランスパーソナル/ニューエイジと仏教の接続
2章 ブラフマン世界の自然と仏教の解脱
3章 親鸞の救済の原理―南無阿弥陀仏の言語論
4章 テーラワーダ仏教の瞑想
5章 チベット密教修行と慈悲の行方
6章 太陽が照らすがごとき、絶対肯定の『法華経』の世界
7章 宗教‐憑依‐シャーマニズム―身体知からの仏教へのアプローチ
著者等紹介
田口ランディ[タグチランディ]
1959年、東京生まれ。作家。2000年に長編小説『コンセント』を発表し小説家としてデビュー。広範囲なテーマで小説や評論を発表している。近年は仏教に関する作品も多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mittsko
4
『サンガジャパン』誌上で行われた田口ランディの対談集。対話相手は、吉福伸逸、村上光照、本多弘之、蓑輪顕量、佐藤剛裕、久保田尭隆、立川武蔵。このメンツから容易に予想されるように、本書は、非日常的な体験をベースにした仏教思想、仏教理解を多方面から、統合的な智解がほぼ不可能であるような多様性において、多声的に語り伝える。田口はそこで、「百花繚乱」の表現形を「皆がそれぞれの体験を通して感じ、言葉やイメージにして伝えようとしてきた。その大きな営みに、加わることが、動詞としての「仏教」なのかもしれない」とまとめる。2018/01/11
コモヒ
2
「止」と「観」やってみよう。最初は対談というより講義みたいな感じやったのが段々対話っぽくなってきて、本多さん優しかった。難しい言葉が沢山出てきて読むの大変やったけど。オウムにのめりこんだ人々は、こういう理由だったんじゃないかって、すごい納得。2016/03/23
七花
0
内容の半分以上理解できてない…なのに不思議と最後まで夢中で読んだ。意味がわからないのに面白かった。多分、自分がヨガや瞑想をやっているので、その最終的に目指すものとか危険性を知りたかったり、それから仏教というものを何とか自分の生きづらさの救いとして活かせないかというのを読み取りたかったんだと思う。最後の方でランディさんが、"新興宗教は危なそうだけど精神的な救いを求めて宗教を学びたい、体験したいという人は今後ますます増えるはずなのに受け皿がない"という話をされていたけど、私もそのうちの1人なんだと思う。2018/01/14




