サンガ新書
目覚める宗教―アメリカに出会った仏教‐現代化する仏教の今

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  • サイズ 新書判/ページ数 258p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784905425281
  • NDC分類 182.53
  • Cコード C0215

内容説明

アメリカでは近い将来、ユダヤ教を抜き仏教が第二位の宗教となる可能性が高い。十九世紀にアメリカ大陸に上陸した仏教は、二十世紀、価値観の転換を求めるビートニク達によって再発見され、カウンター・カルチャーを経て、新たな姿を現在のアメリカに現している。鈴木大拙、鈴木俊隆、ティク・ナット・ハン、ダライ・ラマ十四世という大乗の伝統、あるいはアーチャン・チャー、マハーシ・サヤドーといった東南アジアの長老たちが伝えた仏教は、その伝統的・宗教的な枠組みから自由となり、新たな宗教、「目覚める宗教」となった。アメリカに出合い変化した仏教の今の姿を紹介する。

目次

第1章 アメリカで劇的に伸びる仏教人口
第2章 アメリカが仏教に出会う
第3章 仏教がアメリカに出会う
第4章 目覚める宗教としての仏教
第5章 現代社会の心の問題に応える仏教の心理学的アプローチ
第6章 アメリカで進む科学と仏教の対話
第7章 二十一世紀―グローバル化する世界での仏教の役割

著者等紹介

タナカ,ケネス[タナカ,ケネス][Tanaka,Kenneth]
1947年、山口県生まれ。武蔵野大学教授。日系二世の両親とともに1958年に渡米。スタンフォード大学卒。米国仏教大学院修士課程修了。東京大学大学院修士課程修了。同大学院博士課程退学。カリフォルニア大学(バークレー校)大学院博士課程修了。哲学博士。国際真宗学会会長。日本仏教心理学会会長。仏教キリスト教学会理事。元北カリフォルニア仏教連合会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ラーメン小池

4
仏教はアメリカにおいて近い将来ユダヤ教を抜き、キリスト教に次ぐ第二の宗教になる可能性が高まっている。これは人々が「信じる宗教」から「目覚める宗教」へ脱皮する動きとも捉えられよう。この背景には、進化論他科学の発達によるキリスト教的絶対神への懐疑、グロバール化が進む現代社会における個人の不安の高まりなどが挙げられる。個人の苦しみに向き合う仏教は哲学と心理学の性格をも兼ね備え、また他宗教に寛容かつ共存性を持つ。アメリカにおける仏教の普及が、広く寛容な社会の成立や世界平和に貢献することを願わずにはいられない。2016/04/10

マサトク

1
アメリカ仏教の今の、そしてこれからのありようを紹介する一冊。歴史のない国ならではの、宗教・科学的横断がそこにはあって、伝統宗教としての姿に縛られた日本の仏教にとっては、未来の姿のひとつであるとも思える。仏教業界の人に読んで欲しいよな。良書。2013/08/24

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