内容説明
アメリカでは近い将来、ユダヤ教を抜き仏教が第二位の宗教となる可能性が高い。十九世紀にアメリカ大陸に上陸した仏教は、二十世紀、価値観の転換を求めるビートニク達によって再発見され、カウンター・カルチャーを経て、新たな姿を現在のアメリカに現している。鈴木大拙、鈴木俊隆、ティク・ナット・ハン、ダライ・ラマ十四世という大乗の伝統、あるいはアーチャン・チャー、マハーシ・サヤドーといった東南アジアの長老たちが伝えた仏教は、その伝統的・宗教的な枠組みから自由となり、新たな宗教、「目覚める宗教」となった。アメリカに出合い変化した仏教の今の姿を紹介する。
目次
第1章 アメリカで劇的に伸びる仏教人口
第2章 アメリカが仏教に出会う
第3章 仏教がアメリカに出会う
第4章 目覚める宗教としての仏教
第5章 現代社会の心の問題に応える仏教の心理学的アプローチ
第6章 アメリカで進む科学と仏教の対話
第7章 二十一世紀―グローバル化する世界での仏教の役割
著者等紹介
タナカ,ケネス[タナカ,ケネス][Tanaka,Kenneth]
1947年、山口県生まれ。武蔵野大学教授。日系二世の両親とともに1958年に渡米。スタンフォード大学卒。米国仏教大学院修士課程修了。東京大学大学院修士課程修了。同大学院博士課程退学。カリフォルニア大学(バークレー校)大学院博士課程修了。哲学博士。国際真宗学会会長。日本仏教心理学会会長。仏教キリスト教学会理事。元北カリフォルニア仏教連合会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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