内容説明
本書は『「国語有名物語教材」の教材研究と研究授業の組み立て方』の続編である。「低・中学年/詩文編」として、低・中学年の有名物語教材と詩文を取り上げている。1章では、二年生から『スイミー』と『スーホの白い馬』、三年生から『三年とうげ』と『モチモチの木』を取り上げた。いずれも、発問・指示は実際に授業で使ったとおりに書いている。子どもの反応もそのまま載せている。発問によって、子どもたちはどのように考えるのかがよくわかるだろう。2章では、『お手紙』と『スーホの白い馬』の「一字読解」を紹介する。「一字読解」とは簡単な問いをどんどん出していく授業方法である。問いに対する答え方を身に付けるのに最適だ。3章では、教科書に掲載されている有名詩文を取り上げた。こちらも発問・指示と子どもの反応をそのまま載せている。
目次
1章 物語文の研究授業の組み立て方(二年『スイミー』(レオ=レオニ)の研究授業
二年『スーホの白い馬』(おおつかゆうぞう)の研究授業
三年『三年とうげ』(李錦玉)の研究授業
三年『モチモチの木』(斎藤隆介)の研究授業)
2章 一字読解の進め方―問いに対する答え方を身に付けさせる(一字読解とは何か;一字読解のポイントと授業記録)
3章 詩文の研究授業の組み立て方(二年『おおきくなあれ』(さかたひろお)の授業
四年『春のうた』(草野心平)の公開授業
五年『雪』(三好達治)の授業―向山洋一氏の追試
『雨ニモマケズ』(宮沢賢治)の授業―授業参観
小学校最後の国語『生きる』(谷川俊太郎)の授業
俳句『閑かさや岩にしみ入る蝉の声』(松尾芭蕉)の授業
漢詩『春暁』(孟浩然)の授業)
著者等紹介
向山洋一[ムコウヤマヨウイチ]
東京生まれ。68年東京学芸大学卒業後、東京都大田区立小学校の教師となり、2000年3月に退職。全国の優れた教育技術を集め、教師の共有財産にする「教育技術法則化運動」TOSS(トス:Teacher’s Organization of Skill Sharingの略)を始め、現在もその代表を務め、日本の教育界に多大な影響を与えている。日本教育技術学会会長
平松孝治郎[ヒラマツコウジロウ]
1956年福井県生まれ。奈良教育大学教育学部卒業。公立小学校教員を30年以上勤める。民間教育団体TOSS会員。サークル機関誌『TOSS愛知塾』編集長。日本教育技術学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。