出版社内容情報
教育と演劇の交差点で生まれた、からだを使う倫理の授業。国語科教諭の著者が刈谷東高校の生徒たちと一緒につくり上げ、高校演劇の全国大会や中部大会に出場した4つの作品の戯曲と、演劇レッスンの具体的なやり方を紹介する。
内容説明
やり直しは必ずできる。が、そのためにはいちど、身を危険にさらす必要がある。かじかんでいる自分、こわばっている自分。そこから抜け出るために必要な覚悟が、ここには記されている。
目次
1 ひとが怖い、あなたへ(戯曲 Making of「赤い日々の記憶」;レッスン 箸をはさんで立ち上がる)
2 変わりたい、変われない、変わりたくない(戯曲 便所くん~男だけの世界;レッスン ティッシュ吹き)
3 あなたの「わたし」の、声を聴かせて(戯曲 笑ってよゲロ子ちゃん;レッスン ボールまわし)
4 春が、来る(戯曲 手紙~「赤い日々の記憶」からあなたへ;レッスン ロンド/シンクロンド)
特別対談 生き延びるためのレッスン 雨宮処凛×兵藤友彦
著者等紹介
兵藤友彦[ヒョウドウトモヒコ]
1964年、愛知県生まれ。2003年、愛知県立刈谷東高等学校(昼間定時制)に赴任。国語科教諭、演劇部顧客。在校生の6割が不登校の経験者というこの高校で、生徒たちが社会に巣立っていけるよう、ユニークな演劇レッスンの授業を行う。『Making of「赤い日々の記憶」』(作・演出)をはじめとする作品により、並みいる全日制の学校をおさえ、赴任以来10年で3度、同校演劇部を高校演劇の全国大会に導く。人間性を育て、コミュニケーション能力を育てる演劇レッスンの授業は学外からも注目を集め、演劇部有志・市民とともに全国各地で300回以上に及ぶ演劇ワークショップを開催(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。