内容説明
古くから交易基地として知られた函館、この港町を舞台にくりひろげられた幾多の人間ドラマを読む。
目次
序章 宇賀の浦
第1章 世界一の港
第2章 開港前夜
第3章 ハリストスの鐘
第4章 エゾ共和国
第5章 賊軍の町
終章 野球が天職の男
著者等紹介
中村嘉人[ナカムラヨシヒト]
1929年、函館生まれ。大阪大学経済学部卒業。教師、雑誌編集者、会社経営者を経て文筆業に入る。道銀文化財団副理事長、堀江オルゴール博物館常務理事ほか。札幌市民芸術祭実行委員会委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hakodadi
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「函館人」の精神的傾向の発生源とは?という帯のPR文に期待をもって購入したが、内容は従来からある、幕末・明治の函館で「活躍」した人物たちの評伝(というかエピソード)集、新しい知見も洞察もなく叙述も平板。初級者向けのお手軽なアンソロジー。函館出身で多くの著作もある著者にしても、深いところまでなかなか捉えきれないところが「函館人」の難しさなのかも。写真のキャプションの間違い(42ページの『ペリー来航時の写真』も)や誤字も気になる。この本の執筆を奨め鷲田(小彌太)氏がどう書評されるのか、楽しみだ。2013/09/29