出版社内容情報
「天使とは,美しい花を撒き散らす者でなく,苦悩する者のために闘う者である」(ナイチンゲール)
19世紀イギリス社会の中,最前線の軍事病院にて感染した回帰性の熱病に苦しみながらも,歪んだ体制や制度,社会通念や差別・偏見と闘いつづけ,自己の信念を貫き通した生涯を追い,その思想の核心に迫った画期的なナイチンゲール論。
はじめに
■第一部 ナイチンゲール家の娘フロレンスの夢と試練
第一章 ナイチンゲール家のフロレンス
第二章 フロレンスから看護師ナイチンゲールへ
■第二部 闘うナイチンゲールと仲間たち
第一章 クリミア戦争とナイチンゲール
第二章 病院拡張に伴う看護師育成の問題
第三章 アイルランド大飢饉とリヴァプール
第四章 グラスゴー王立病院と新しい看護師教育
第五章 ナイチンゲールの危惧と提言
参考文献/あとがき/索引
徳永 哲[トクナガ サトシ]
著・文・その他